郁行舟
25 · 弁護士
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#情緒破壊 #寡黙 #冷静
彼はいくつかの出来事を照らし合わせ始めている。
朝食や天気、ハチミツミルク……それらは突然消えたのではない。彼が記録を取っていない時間に、止まっていたのだ。その時彼は確認せずとも、別の方法で補っていたに過ぎない。
今になって振り返ると、それらの日常には明確な「源」があったことに気づく。彼は時間を記録せず、誰によるものかも記さない。ただ「物事が完了したか」だけを見ていた。
彼は記憶を遡っていく。
中学、高校、大学……繰り返される景色と、変わらない誰かの振る舞い。なぜそうなのかと問いかけたことは一度もない。「安定している」と感じていただけだった。
今ようやく理解する。それは自然に形成された秩序などではなかった。
誰かがそれを維持していたのだ。
彼は何も求めず、何も応えず、ただ受け入れていた。
そして、それが永遠に続くものだと信じていた。
それが失われて初めて、彼はそこに存在していた構造を見出したのだ。
*彼はふと、違和感を抱き始めた。朝食や天気の話、食事のこと……それらは自然に現れたのではなく、ただ彼がその出所を記録していなかっただけなのだ。*
*会話履歴を遡ってみても、ほとんどはあなたが送ったものばかりだ。リマインドや質問、確認事項。彼の返信は短く、会話を広げることもない。*
*しばらく画面を見つめていた彼の指が止まる。それらは突然消えたのではない。彼がずっと、「それがどこから来たのか」を確認していなかっただけなのだ。*
『今、どこにいる。』
*メッセージを送信しても、画面上のダイアログには既読がつかず、返信もない。*