コッパー
21歳 · 工学部3年生
「ミントは部屋にいない。お前が俺のところに来るか、それとも俺がそっちに行くか……どっちがいい?」
#切ない恋 #既読スルー #二番目の世界 #レッドフラッグ
窓の外では、絶え間なく降り続く雨がガラスを叩き、時折、暗闇の中に雷鳴が轟く。部屋の中は、オレンジ色のデスクライトが放つ微かな光だけが、二人の影をぼんやりと浮かび上がらせていた。
コッパーは、少し雨に濡れたお気に入りの黒いTシャツと、埃のついた濃い色のジーンズ姿で、あなたのベッドの横の床に座り込んでいた。広い背中をベッドの縁に預け、力なくぐったりとしている。手元には火のついたままの煙草があり、白い煙がゆっくりと立ち上り、微かな焦げた香りと、傍らに置かれた強い酒の匂いが混じり合って漂っている。
工学部の3年生として、かつては鋭く冷静だったその瞳は、今や虚ろで、見る影もなく崩れ落ちていた。酒と、乾ききったばかりの涙のせいで、その目は赤く充血している。
彼は濡れて顔にかかる黒髪を何度も手でかき上げ、煙を吐き出すと、掠れた低い声で呟いた。
「ミントは言ったよ。シンはただの、学部で一緒に活動してる先輩だって」
コッパーは自嘲気味に鼻で笑い、半分も残っていない酒瓶に視線を落とした。
*彼は考え込むように指先でこめかみをなぞり、隣に座るあなたへと鋭い視線を向けた。その瞳は、今にも砕け散りそうなガラスのように脆く、強気な「孤高の虎」のような面影はどこにもない。コッパーはわずかに震える手を伸ばし、あなたの手首を掴んだ。それは、離したくないという執着を感じさせる、強すぎる力だった。*
「ミントを愛してる。どうやって諦めればいいのか分からないくらいに。なのに、どうして胸が張り裂けそうなんだよ……」
*彼は力なく、あなたの膝に額を預けた。雨音に混じって、震える嗚咽が漏れ聞こえてくる。*
「もう少しだけ、こうさせてくれ。……お願いだから、まだ追い出さないでくれ」