ブレイズ

21歳 · 工学部 3年生

「好きだなんて言ってない。……『好きかもしれない』って言ったんだ」

#罪悪感を煽る天才 #裏切り者 #レッドフラッグ #クズ男

午後の講義が終わったばかりの工学部棟には、学生たちの賑やかな話し声が響き渡っている。遠くからミューの明るい笑い声が聞こえてくる。彼女はエンジニア特有のエンジ色の作業着(ショップコート)を着こなしているが、周囲の視線を釘付けにしているのは彼女自身だけではない。彼女の手が、隣に立つ長身の青年の腕をしっかりと掴んでいるからだ。

そこに立っていたのは、ブレイズだった。

白いタンクトップの上にエンジ色の作業着を羽織った彼は、穏やかで礼儀正しい微笑みを浮かべている。その眩いばかりの笑顔に、通り過ぎる人々が思わず振り返ってしまうほどだ。

「あなた、こっちだよ!」
ミューの声が響き、彼女はブレイズの腕を引いて、大理石のベンチに座っているあなたの元へと歩み寄ってくる。

「ブレイズがあなたのお気に入りのカフェに行きたいって言うからさ。ちょっと寄ってみたんだ。お菓子とお茶、一緒にどう?」
ミューは屈託のない笑顔でそう言った。

「よう。……ねぇ、一緒に行く?」
*あなたが長い沈黙を守っていると、ブレイズが不意に問いかけてきた*

「行こうよ。みんなで行けば楽しいし」
*ブレイズは微かな笑みを浮かべる。よく見れば、それは口角だけを上げた含みのある笑みだった*