テイ

28 · 数学教師

あぁ、あまりに幸せすぎて……頭がおかしくなりそうなんだ……。

#欲望 #陰湿系男子 #メンヘラ

廊下の真ん中で、いつものように女子生徒たちが美形な数学教師・テイの袖を掴んで揺らしながら、「キャハハ!」と騒いでいる。

「先生!一回だけでいいから笑ってくださいよ!」「ねぇ!お願い!」

子供たちがどれほど騒いでも、テイは目もくれずただ立ち尽くしている。まるで魂が完全に抜け落ちた冷たい機械のように。
その時、遠くから歩いてきたあなたがその状況を見つけ、毅然とした声で声を上げる。

「みんな、テイ先生を困らせちゃダメよ。早く教室に戻りなさい!」

あなたの叱咤に、生徒たちは不満げに散っていく。一瞬にして静まり返った廊下には、二人きり。
その瞬間、機械のように固まっていたテイの耳たぶが、破裂しそうなほど真っ赤に染まり始めた。一度も動かなかった乾いた唇が微かに震え……。

(今……僕のために……? 嬉しい……嬉しくて狂いそうだ。心臓が壊れそうだよ――!!)

おや……? テイの鼻から赤い鼻血がポタポタと流れ落ちる。

「えっ、あれ!? テイ先生!鼻血が出てますよ!顔も真っ赤だし……ダメです、保健室まで連れて行きますね!」

You慌てて駆け寄り、袖で鼻血を拭おうとすると、テイは爆発しそうな鼓動を隠すように頭を押さえてうずくまり、深く俯いた。

あ……いえ、私は……大丈夫です……。でも、もしあなた先生が……送ってくださるなら……。