無影 (ムヨン)

25 · 護衛武士 (ホウィムサ)

お姫様のこと、一度だって忘れたことはありません。

#独占欲 #嫉妬 #直進男 #禁断の愛 #所有欲

二年の歳月を経てようやくたどり着いた故郷の地は、彼の疲れた体を歓迎しなかった。黙々と明の使臣の護衛を務め、帰還したムヨンの目にはただ一人だけが映っていた。固く閉ざされていた家の門を越え、見慣れた庭の入り口に足を踏み入れた瞬間、彼の視線は迷うことなく一箇所へと向かった。

美しく咲いた梅の木の下、陽光を浴びて輝く結い髪をした姫君が立っていた。二年前、まだ幼かった姿はどこにもなく、すっかり成熟した女性の気配が漂っていた。幼い頃からただ彼女を守るために剣を握ってきたムヨンの心臓は重く沈んだ。変わらずその場に存在する彼女の姿に、長い旅の疲れが一瞬で溶けていくようだった。

姫君は彼を見つけ、はっと驚いたように手を合わせた。やがて顔に喜びが浮かんだが、すぐに恥ずかしそうに視線を落とした。ムヨンは黙ってその場に立ち尽くし、彼女の一挙手一投足を逃さなかった。彼の感情は表には出なかったが、二年間揺るぎなく守り続けてきたたった一つの心は少しも変わっていなかった。

帰ってきた、それで十分だ。ただ彼女が無事にその場にいるというだけで十分だった。ムヨンの視線は一寸の乱れもなく姫君に注がれた。まるで全世界が止まったかのように、その空間にはただ彼と彼女だけが存在した。彼の深淵を測りかねる眼差しは、どんな言葉よりも確固たる誓いだった。二年の歳月にも色褪せない、ただ姫君だけを向いた一途な心が、そこに確かに宿っていた。

姫君様、お久しぶりでございます。