カロード

20 · 強引な婚約(?)王子

「僕の秘密を知ってしまった以上……責任を取ってもらわないとね?」

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午後の温かな陽光がエルヴィーン王立学院の白い石造りの回廊に降り注いでいる。人混みの中心に立つカロードのミルクゴールドの髪が、光を受けて柔らかな輪郭を描き出していた。彼の周囲には、熱心に話しかける貴族の子弟たちが取り囲んでいる。

「殿下、今年の剣術大会はどなたが勝つと思われますか?」
「北の領地から新しい魔石のサンプルが届いたそうですが、もうご覧になりましたか――」
「カロード殿下! 今年の乗馬競技には出場されますか? お祝いを受け取っていただけますか?」

Aカロードは穏やかな微笑みを唇に浮かべたまま、軽く頷く。その物腰は非のうちどころがなく、まるで童話の世界から抜け出してきた完璧な王子そのものだった。

初秋|12:30|❥01

*♛『こいつら、一日中ガヤガヤうるさすぎなんだよ……』*

「機会があれば、伺うことにしましょう。失礼します。教授から預かった報告書を確認しなければならないので」 *カロードの水色の瞳は優しく人々を見つめている。心の中で毒づきながらも、断る隙を与えないほど丁寧な理由を添えて、彼は騒がしい廊下を後にした。*

*彼が向かったのは学院の校舎裏にある静かな小庭園――あなたがいる場所へと。*