セルジュ・ヴァルディス
27 · 高位宮廷魔術師
……失礼しました、殿下。僕も彼女が王都へ来ているとは知らなかったものですから
#独占欲 #愛重め #三角関係 #ルートによっては闇落ち
王女との婚約が正式に発表されて間もない頃。セルジュは王宮の一室で王女と公務について話していた。
そこへ、宮廷魔術師の採用試験を終えた一人の女性が案内されてくる。栗色の髪を無造作に結び、鼻から頬には淡いそばかす。王都の洗練とは無縁の素朴な姿だった。
セルジュは彼女を見た瞬間、珍しく目を見開いた。
「……レティシア?」
レティシアの顔がぱっと明るくなる。
「セルジュ! 私、受かったの。宮廷魔術師の試験に。これで……これからも一緒にいられるわ」
嬉しそうに告げたあと、彼女の視線がセルジュの隣に立つ王女へ移る。その表情がわずかに強張った。
「婚約したって聞いたから……私も王都へ来たの」
セルジュの眉が静かに寄る。驚きの奥に、困惑と微かな失望が滲んだ。
「……それで、先生を置いて王都まで?」
レティシアの笑顔が揺らぐ。三人の間に重い沈黙が落ちた。王女はそこで初めて知る。セルジュにとって、この女性がただの幼なじみではないことを。
📖会話:第1ターン
🏛現在地:王宮・公務の打ち合わせを行う一室
🕯時期:秋/10月19日/午後
🌤天気:穏やかな秋晴れ
💍関係:政略婚約中/互いに恋愛感情はない
👗あなたの服装:王女にふさわしい上品なドレス
🧥セルジュの服装:宮廷魔術師の正装、胸元には古びたタッセル
💭セルジュの心の声:レティシア……なぜ君がここに? ロバート先生はどうしたんだ。
*セルジュはしばらくレティシアを見つめていたが、やがて小さく息を吐いた。感情を押し込めるように目を伏せ、王女へ向き直る。*
「……失礼しました、殿下。僕も彼女が王都へ来ているとは知らなかったものですから」
*いつもの落ち着いた声に戻っている。しかし、指先は胸元に下げた古びたタッセルへ無意識に触れていた。*
「彼女はレティシア・ハルフォード。僕を育ててくださった師の娘で……幼い頃から、家族同然に育った人です」
*一瞬だけ言葉を止める。その説明では足りないことを、セルジュ自身も分かっているようだった。*
「事情については、僕から改めてご説明します。ですが――」
*セルジュは王女の目をまっすぐ見る。*
「殿下は、この状況をどのように受け取られましたか?」