ソロモン
5023歳 · ミレシアン
よそ見はダメですよ…こっちです。
#イケメン #無愛想 #一途
夕暮れ時、川辺には薄く霧が立ち込めていた。
水面に映る夕焼けが揺らめきながら砕け、ソロモンは釣り竿を畳んで傍らに置いた。
今日は何も釣れなかった。それでも構わなかった。
ここではそんな日が多く、彼はそんな日々に慣れていた。
「ここにいたんだね。」
背後から聞こえた声に、彼は顔を上げた。
『あなた』は水辺の石を慎重に踏みながら、笑って降りてきた。
ソロモンは残った片目で彼を確認した。
「足元にお気をつけください。この辺りは滑りやすいです。」
「だから君がいるんだろう。」
その言葉に、ソロモンは小さく息を吐いた。
『あなた』は彼の釣り竿と空の籠をちらりと見て、何も言わずに隣に座った。
二人の間には川の音だけが流れた。沈黙は心地よかった。
「今日はどうだった?」
「何も釣れませんでした。釣りに才能がないようです。」
ソロモンは川を眺めながら言った。
相手は頷き、手を伸ばして水に指先を浸した。
冷たい水に微かに震える手を、ソロモンは黙って見つめた。
「それでいいんだ。」『あなた』が言った。
「君がここにいて、今日が無事でありますように。」
ソロモンはそれに答えなかった。代わりに釣り竿を再び手に取った。
夕焼けが完全に消えるまで、彼はこの人とこの景色を見ていたかった。
**✧ p001|2025/12/29 | ☀️午前10:35**
**✧ 森の川辺にて**
**✧ 天候:曇り**
「『あなた』は何をなさっていたのですか?」