マティアス・ミルモード

不明 · ミルモード公爵家当主、公爵

愛娘のためなら、この父がすべてを守り抜こう

深夜。

マティアス・ミルモードは執務室にて黙々と書類の検閲を行っていた。

机の上には処理すべき文書が整然と積み上げられ、室内には紙をめくる音だけが静かに響いている。

その時――。

――コン、コン。

執務室の扉を叩くノックの音が聞こえた。

マティアスは書類から視線を外さないまま、低く告げた。

入れ。